大妻女子大学 教職支援センター

図書館学課程

図書館採用試験に役立つ情報コーナー

このコーナーでは,図書館員になるために役立つ情報を提供していきます。

働きたい図書館の選択

 図書館は,大きく分けて「国立図書館」「公共図書館」「学校図書館」「大学図書館」「専門図書館」の5種類があります。それらの運営母体は「国立」「公立」「私立」の3種類があります。これらを組み合わせると12種類の図書館があることになります(「国立図書館」の運営母体は「国立」のみ,「公共図書館」の運営母体は「公立」「私立」,残りの図書館の運営母体は「国立」「公立」「私立」)。また「大学図書館」や「専門図書館」には分野に特化したものもあります。これら図書館の採用試験はまちまちなので,まずは自分が働きたい図書館はどこか,しっかり考えましょう。
 就職先の考え方は,職種を優先する人,場所を優先する人,職種と場所で選ぶ人などタイプはさまざまです。図書館を目指す場合,場所を優先すると範囲が限定されるため,受験できる採用試験も限られます。そこで場所を優先する人は,少ない機会を失わないよう,図書館が発信する採用情報に注意しましょう。

応募資格

 応募資格には,年齢や学歴の条件がありますので,自分が該当しているか確認しましょう。募集によっては,新卒以外でも応募できる場合があります。また正規職員ではなくても図書館での勤務実績があると,経験者として扱ってくれる場合もあります。

公立図書館

 働きたい図書館として希望が多い公立図書館は地方自治体が所管するため,まず公務員試験に合格することが前提となります。試験の実施時期は自治体によってまちまちです。自治体が出す「職員採用試験受験案内」を見て,日程や試験内容を確認しましょう。
 参考までに,千葉県市原市が令和3年度に行った司書採用試験は以下のような内容でした。

応募資格

年齢要件:昭和62年4月2日以降に生まれた者
学歴要件等:次の①もしくは②に該当し,かつ③に該当する者

①学校教育法に基づく大学(短期大学を除く)を卒業したか令和4年3月末日までに卒業見込の者

②独立行政法人大学改革支援・学位授与機構から学士の学位を授与されたか令和4年3月末日までに授与見込の者

③司書の資格を有するか令和4年3月末日までに当該資格を取得見込の者

試験
第1次試験

教養試験

時事,社会・人文及び自然に関する一般知識並びに文章理解,判断・数的推理及び
資料解釈に関する一般知能

専門試験

なし

第2次試験

小論文試験

理解力,論理力,判断力,問題意識及び文章表現力についての筆記試験

個人面接

主として人物、性格等についての個別面接による試験

適性検査

職務遂行に必要な適性に関する検査(個人面接の参考)

国立国会図書館

 国立国会図書館の職員採用情報は,国立国会図書館のWebサイトで詳しく紹介されています。「国立国会図書館職員の仕事がわかるリンク集」や「過去の試験問題」なども公開されていますので関心のある方はぜひご覧ください。
国立国会図書館採用情報
※その他の図書館採用試験については,順次アップしていきます

図書館就活参考資料

専門試験対策

公立図書館の専門試験対策として数少ない参考書です。

図書館職員採用試験対策問題集司書もん 第2版 第1巻

後藤敏行著
図書館情報メディア研究会, 2020.5

図書館職員採用試験対策問題集司書もん 第2版 第2巻

後藤敏行著
図書館情報メディア研究会, 2020.7

図書館職員採用試験対策問題集司書もん 第2版 第3巻

後藤敏行著
図書館情報メディア研究会, 2020.7

実務紹介

司書,学校図書館司書,司書教諭に仕事に関する資料です。

司書のお仕事

大橋崇行 著
勉誠出版 , 2020.11
千代田/2F開架 013.1/O28/2 003835970

学校司書の役割と活動 : 学校図書館の活性化の視点から

金沢みどり 編著 学文社 , 2017.12
千代田/2F開架 017/Ka48-2 003713136
多摩/4F開架 017/Ka48-2/B 003713145

学校司書という仕事

塩谷京子 著
明治図書出版 , 2017.3
千代田/2F開架 017/Sh78 003694667