大妻女子大学 教職支援センター

図書館学課程

授業の特徴

 本学特任・専任教員による授業の特徴についてご紹介します。

児玉 閲

 私は,これまで大学図書館で実務や管理運営に携わってきました。図書館の一つひとつの業務には意義,役割,必要性などがあります。授業ではそれらを紹介し,実際のサービスでどう実現され,それに対して利用者がどう反応しているかということを経験も交えて解説しています。  大学の授業は往々にして知識詰込み型になりやすいので,私の授業では学生に自分で考えることを勧めています。毎回,その授業にあった論述式の課題を出し,振り返りを兼ねて,取り組んでもらっています。はじめの頃は設問に答えられていないこともありますが,回を重ねるに連れて解答のコツを理解し,多くの学生は自分の考えを文章化できるようになります。時には自分で考えることで得られた気付きを書き添えてくれることもあり,学生が図書館への関心を日々深めてくれる姿に感動しています。

「図書館概論」

概論とは「全体にわたって大要をを述べたもの」(広辞苑第7版)と定義されることかもわかるように,その分野を俯瞰することで,これから学ぶことの全体像を把握するとともに,その分野にの知識体系の理解を目的にしているといえます。つまり図書館概論は,図書館課程を学ぶ学生にとってガイド,地図となるよう,図書館の役割や業務を広く解説します。

「図書館情報資源概論」

図書館情報資源概論は,情報資源(=資料)の全体像を知り,その種類や特徴,役割,社会流通構造を説明し,そのうえで図書館がどのような考えでそれらの情報資源を収集して蔵書を構築しているのか,その方法や意義について解説します。

「図書館基礎特論 / 図書館情報資源特論(2)」

図書館基礎特論 / 図書館情報資源特論(2)では,医学情報サービスと医学分野の情報資源について解説します。近年,インフォームド・コンセントの広がりなどから,患者や家族,もしくは一般市民でも質の高い医学情報を求めることが増えています。そのニーズに応えるため,病院による患者図書室,公共図書館による医療・健康情報サ-ビスコーナーが設置されています。医学に対する関心は高まっている現代において,医学情報サービスは図書館にとって必須のプログラムになりつつあるといえるでしょう。本科目では,医学情報の種類や特徴を知り,サービスをするうえでの必要な知識習得に重点をおいた授業を行います。

深水 浩司

 図書館や情報ネットワークに関わる様々な技術についての科目、図書館で利用されている資料や情報に関するデータ作成や利用に関する科目、図書館のサービスに関する科目を担当しています。
 新たなことを理解するには、難しいことを難しく学ぶのではなく、私たちの生活や経験に即して現実味をもって考えていくことが重要です。図書館という仕組みも情報ネットワークも、図書館で使われている情報やサービスも、すべて私たちの生活や社会に内包されています。分かりやすく楽しく学び理解することを目指しましょう。

「情報資源組織論」

図書館では、所蔵している本や雑誌、情報の検索ができなくてはなりません。そのためには、あらゆる方向から検索できるためのデータをどのように作るか(ルール)を決めなくてはなりません。図書館内で利用するデータをどんなルールで作成するのか、情報ネットワーク上の情報を効率よくまとめる手法もはどんなものがあるかなどを学びましょう。

「情報資源組織演習」

情報資源組織論で学んだことをベースに、実際のデータを作成する演習を通じてデータ作成をしっかり身につけていただきます。ルールに基づいたデータを作成することで、図書館における情報検索の仕組みも理解できます。

「図書館情報技術論」

図書館や情報ネットワークで用いられている基本的な技術を学びます。私たちが普段使っている情報通信の基礎的な知識を身に付けながら、図書館特有な技術まで理解を拡げましょう。

「図書館情報資源概論」

図書館で利用されるもの(総称して資料や情報資源と呼びます)は、図書や雑誌だけではありません(マイクロフィルムや点字、紙芝居などもありますね)。どんな情報資源があるのか、何をどうやって入手するのか、不要になった情報資源はどうするのか等を考えます。

「図書館サービス概論」

図書館基礎特論 / 図書館情報資源特論(2)では,医学情報サービスと医学分野の情報資源について解説します。近年,インフォームド・コンセントの広がりなどから,患者や家族,もしくは一般市民でも質の高い医学情報を求めることが増えています。そのニーズに応えるため,病院による患者図書室,公共図書館による医療・健康情報サ-ビスコーナーが設置されています。医学に対する関心は高まっている現代において,医学情報サービスは図書館にとって必須のプログラムになりつつあるといえるでしょう。本科目では,医学情報の種類や特徴を知り,サービスをするうえでの必要な知識習得に重点をおいた授業を行います。

「情報サービス演習(1)」

図書館では、利用者さん達の調べものや研究のサポートを「レファレンス」というサービスを通じて行っています。(1)では、図書館にある資料を使って調べものができるようになるための演習です。皆さんの調査スキルもUPできるようになるはずです。

「情報サービス演習(2)」

(2)では、データベースやネットワーク上の情報を使った調査方法や回答方法を学びます。現代社会では、データベースを通じた検索やネットワーク上の正しい情報を見つけ出すスキが求められています。「図書館員スキル」と限定的に考えるのではなく、社会人が身につけなくてはないスキルと理解し、演習で能力を磨きましょう。

中山 愛理

 図書館のサービスに関する科目を中心に担当しています。
授業で学んだ図書館サービスをみなさんがイメージしやすいよう事例を用いて紹介しています。
また、国内だけでなく、視野を広げて国内と比較して考えられるように海外の図書館でのサービスについても取り上げています。

「図書館サービス概論」

図書館のサービスは、本を貸すだけではありません。人びとの暮らしや状況に合わせて、実に様々なサービスを行っています。そのサービスの種類や特徴、サービスの立案方法を学ぶ科目です。

「児童サービス論」

児童サービス論は、図書館で扱われる子どもの特性及び、本や紙芝居の種類や特徴を理解し、両者の橋渡しをするための読み聞かせやストーリーテリングなどの活動を通して、知識やスキルを身につけられるようにしています。

「情報サービス論」

情報を探す際の基本を学ぶ科目です。この科目は、情報サービス演習の基礎科目に位置付けられるものです。
基本的な考え方を学んでいきましょう。

「情報サービス演習(1)」

調べ物の課題を図書館に並べられている書誌、辞典、便覧などを用いて、調査・回答する実践的な科目です。調べ物のプロになるスキルを身につけられます。